(戦国時代は鎌倉から始まった)
日本中世史の権威で本書の大きなテーマである「享徳の乱」の名称を提唱したことで知られる峰岸純夫先生(東京都立大学名誉教授)が鎌倉の歴史書を執筆されました。
私は表紙絵・裏表紙・挿絵担当させていただきました。
第一部「戦国時代は鎌倉から始まった」では、鎌倉幕府滅亡後に足利尊氏を中心に発足した室町幕府が、京都を拠点にする将軍と鎌倉を拠点にする鎌倉公方とが東西を分割統治する「二都体制」をとっていたこと、そして1454年に鎌倉公方・足利成氏が関東管領上杉憲忠を謀殺して発生した「享徳の乱」が本格的な内乱へと発展し、東西が一早く戦国時代へと突入するきっかけとなった過程などをつづります。
また第二部「日本列島の二つの国家」では少し時計の針を巻き戻し、源頼朝が鎌倉を首都とした理由とその後の発展を描き、幕府滅亡後も鎌倉が「東国の首都」だった理由を明らかにします。
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